Japanese
English
症例
リパスジル点眼液に含まれるベンザルコニウムによる接触皮膚炎の1例
Contact dermatitis caused by benzalkonium chloride contained in ripasudil eye drop
松立 吉弘
1
,
土居 千晃
1
,
岡﨑 秀規
1
,
定本 靖司
1
Yoshihiro MATSUDATE
1
,
Chiaki DOI
1
,
Hidenori OKAZAKI
1
,
Yasushi SADAMOTO
1
1愛媛県立中央病院,皮膚科(主任:定本靖司総合診療センター長)
キーワード:
接触皮膚炎
,
点眼液
,
リパスジル
,
ベンザルコニウム
Keyword:
接触皮膚炎
,
点眼液
,
リパスジル
,
ベンザルコニウム
pp.209-213
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003768
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63歳,女性。2カ月前から両眼瞼周囲に瘙痒を伴う紅斑が出現した。点眼液(リパスジル,カルテオロール・ラタノプロスト配合,ジクアホソル)による接触皮膚炎を疑い,スクラッチパッチテストを施行したところ,リパスジル点眼液のみ陽性であった。成分スクラッチパッチテストでは,主剤は陰性で,添加剤のベンザルコニウムのみ陽性であった。ベンザルコニウムを含有しないブリモニジン点眼液に変更後,皮膚症状は改善した。緑内障では,接触皮膚炎を生じた場合にも点眼治療を中止することは難しい。原因物質を特定し,代替薬にて治療を継続できるように連携することが重要である。
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