Japanese
English
症例報告
FDG-PETで転移が確認された悪性黒色腫の1例
A case of malignant melanoma in which metastatic lesions were detected by FDG-PET
片田 桐子
1
,
青山 久美
1
,
長谷川 道子
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Kiriko KATADA
1
,
Kumi AOYAMA
1
,
Michiko HASEGAWA
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学教室
1Department of Dermatology,Gunma University Graduate School of Medicine
キーワード:
FDG-PET
,
悪性黒色腫
,
転移性病変
Keyword:
FDG-PET
,
悪性黒色腫
,
転移性病変
pp.1016-1019
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100287
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要約
58歳,女性.小児期より左下眼瞼に褐色調の皮疹があり,29歳頃より隆起してきたが放置していた.1999年3月頃,皮疹が褐色から黒色調に変化し急激に増大した.近医で悪性黒色腫を疑われ,当科を紹介された.左下眼瞼中央やや内側の遊離縁に,黒褐色,半球状に隆起する5×4mmの小結節があり,局麻下に全切除した.左下眼瞼原発の結節型悪性黒色腫stageⅡと診断し,術後にDAVFeron療法を6クール行った.4年後,Gaシンチで異常はなかったが,FDG-PETで肺・肝転移を確認した.FDG-PETは糖代謝の亢進した悪性腫瘍などに強く集積するため,Gaシンチで発見されない小さな病変を早期に診断でき,術前評価および術後経過観察に有用である.
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