Japanese
English
症例
オシメルチニブメシル酸塩内服中に生じた顔面頸部の扁平黄色腫の1例
Plane xanthoma on the face and neck in a patient taking osimertinib
赤井 望
1,2
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Nozomi AKAI
1,2
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
2自衛隊横須賀病院,皮膚科
キーワード:
扁平黄色腫
,
高コレステロール血症
,
オシメルチニブメシル酸塩
Keyword:
扁平黄色腫
,
高コレステロール血症
,
オシメルチニブメシル酸塩
pp.1807-1811
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003578
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86歳,女性。肺癌に対して1年8カ月前からオシメルチニブメシル酸塩の内服を開始した。1年1カ月前から顔面の黄色斑が出現し,徐々に頸部に拡大した。両下眼瞼,耳前部,下顎,頸部,鎖骨部に左右対称性の黄色斑があった。病理組織像では表皮が菲薄化し,真皮上層に泡沫細胞の集簇性の浸潤と,その下層から真皮深層にかけては日光性弾力線維症を認めた。血液検査でⅡa型高脂血症あり。自験例においては,Ⅱa型高脂血症に加え,長期にわたり上皮成長因子受容体阻害薬が投与されたこと,高齢で皮膚が萎縮していること,露光部であり紫外線による影響を受けていることなどの複数の要因が組み合わさった結果,黄色腫が生じたと考えた。
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