Japanese
English
症例報告
好酸球性筋炎を合併したKi-1リンパ腫に生じた皮膚炎部位の扁平黄色腫
Plane xanthoma in a patient of Ki-1 lymphoma with eosinophilic polymyositis
榊原 章浩
1
,
田上 八朗
1
,
石橋 正夫
2
,
志賀 裕正
3
,
千田 圭二
3
,
小野寺 淳一
4
,
林 健
4
Akihiro SAKAKIBARA
1
,
Hachiro TAGAMI
1
,
Masao ISHIBASHI
2
,
Yusei SHIGA
3
,
Keiji CHIDA
3
,
Jun-ichi ONODERA
4
,
Takeshi HAYASHI
4
1東北大学医学部皮膚科教室
2石橋皮膚科クリニック
3広南病院神経内科
4東北大学医学部神経内科
1Depertment of Dermatology,Tohoku University School of Medicine
2Ishibashi Dermatology Clinic
3Depertment of Neurology,Konan Hospital
4Depertment of Neurology,Tohoku University
キーワード:
好酸球性筋炎
,
Ki-1リンパ腫
,
扁平黄色腫
,
デルマドローム
Keyword:
好酸球性筋炎
,
Ki-1リンパ腫
,
扁平黄色腫
,
デルマドローム
pp.926-929
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101356
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好酸球性筋炎として発症し,4年の経過でKi-1リンパ腫が顕在化した27歳,男性患者に生じた特異な黄色腫について述べる.皮疹は,患者が四肢の筋力低下を自覚してから約1年後に,項部に色素沈着を伴う紅斑と肛門周囲に潰瘍を伴う紅斑として出現した.いずれも病理組織学的に真皮にびまん性に泡沫細胞の浸潤を認めたため扁平黄色腫と診断した.その時点では,好酸球性筋炎に伴う慢性皮膚炎より続発性に扁平黄色腫が生じたものと診断したが,すでに潜在していたKi-1リンパ腫のデルマドロームと解釈することも可能と思われここに報告した.
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