Japanese
English
症例
大腿に生じたグロムス腫瘍の2例
Two cases of glomus tumors on the thighs
赤井 望
1,2
,
井上 里佳
1
,
塩野谷 匠
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Nozomi AKAI
1,2
,
Rika INOUE
1
,
Takumi SHIONOYA
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
2自衛隊横須賀病院,皮膚科
キーワード:
グロムス腫瘍
,
大腿発生
,
glomangioma
Keyword:
グロムス腫瘍
,
大腿発生
,
glomangioma
pp.1116-1119
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003348
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症例1:67歳,男性。10年前から右大腿前面に結節を自覚していた。7年前から圧痛,数カ月前から自発痛があった。3mm大の弾性軟の淡紫青色結節があり,周囲に硬結を触れた。症例2:80歳,男性。30年前から左大腿後面に結節を自覚していた。大きさは変化ないが,圧痛および自発痛の頻度が増している。4mm大の弾性軟の紫紅色の結節で,病理組織学的所見では真皮から皮下脂肪織にかけて類円形の核と好酸性の細胞質を有する細胞の増殖があり,グロムス腫瘍と診断した。皮膚単発性グロムス腫瘍の本邦報告例456例を検討したところ,大腿発生は8例(1.8%)とまれで,爪甲下に生じる典型例と比べて高齢男性に多い傾向にあった。
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