Japanese
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特集 肉芽腫症
少量のステロイド内服が奏効した顔面肉芽腫の1例
Granuloma faciale successfully treated with low-dose oral steroid
髙溝 真成
1
,
沢田 広子
1
,
奥沢 康太郎
1
,
竹中 秀也
1
Masanari TAKAMIZO
1
,
Hiroko SAWADA
1
,
Yasutaro OKUZAWA
1
,
Hideya TAKENAKA
1
1京都市立病院,皮膚科(主任:竹中秀也部長)
キーワード:
顔面肉芽腫
,
ステロイド内服
,
少量
Keyword:
顔面肉芽腫
,
ステロイド内服
,
少量
pp.1631-1634
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003523
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77歳,男性。1カ月前より右頰部に紅斑を生じ拡大してきた。初診時,右頰部の6×4cm大の紫紅色の局面内に3cm大の結節病変がみられた。病理組織像では,grenz zoneおよび真皮中層を中心にリンパ球,組織球と少数の好中球,好酸球などの炎症細胞浸潤と核塵,赤血球の漏出を認めた。顔面肉芽腫と診断し,ステロイドやタクロリムス水和物の外用療法を行ったが結節病変に対する効果が不十分であった。プレドニゾロン15mg/日の内服により症状の改善が得られ,内服の漸減・中止により再燃したものの内服の再開により軽快した。顔面肉芽腫は治療抵抗性とされるが,臨床および病理所見によって治療法を選択する必要があると思われる。
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