Japanese
English
特集 肉芽腫症
顔面肉芽腫の1例
Granuloma Faciale
山田 益丈
1
,
高間 寛之
1
,
矢野 克明
2
,
渡辺 大輔
1
Yoshihiro YAMADA
1
,
Hiroyuki TAKAMA
1
,
Katuaki YANO
2
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学教室(主任:渡辺大輔教授)
2茶屋ヶ坂皮フ科クリニック,名古屋市
キーワード:
顔面肉芽腫
,
Grenz zone
,
ジアフェニルスルホン
,
タクロリムス
Keyword:
顔面肉芽腫
,
Grenz zone
,
ジアフェニルスルホン
,
タクロリムス
pp.1272-1274
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002119
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69歳,男性。前額部中央に数年前より出現した22×17mm大の紅褐色の結節局面を主訴に受診した。結節局面は硬く浸潤し,局面上に毛孔の開大を認めた。病理学的所見では,表皮下にGrenz zoneがあり,真皮全層にリンパ球,好中球,組織球,好酸球が混在する密な細胞浸潤があった。血管周囲に明らかなフィブリノイド変性はみられなかった。顔面肉芽腫と診断し,ジアフェニルスルホン内服とタクロリムス軟膏外用を併用し3カ月で縮小傾向となった。顔面肉芽腫は治療抵抗性なことが多いが,治療にジアフェニルスルホン内服とタクロリムス軟膏外用を併用することが選択肢のひとつになると考えられた。
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