Japanese
English
特集 肉芽腫症
潰瘍型サルコイドーシスの1例
Sarcoidosis with skin ulcer
小野田 慶子
1
,
村上 富美子
1
Keiko ONODA
1
,
Fumiko MURAKAMI
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院,皮膚科(主任:村上富美子特任教授)
キーワード:
サルコイドーシス
,
潰瘍型皮膚サルコイド
Keyword:
サルコイドーシス
,
潰瘍型皮膚サルコイド
pp.1607-1610
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003517
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67歳,女性。約8年前より両下腿に皮疹が出現し,1週間前より皮疹部が潰瘍化した。両下腿に4cm程度までの瘢痕様の類円形紅褐色斑を複数認め,右下腿に一部潰瘍を形成していた。病理組織像では,表皮直下から真皮深層にかけて島状に組織球やリンパ球を主体とした炎症細胞浸潤がみられた。また,Langhans型巨細胞が複数みられ,乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認めた。以上より潰瘍型サルコイドーシスと診断した。潰瘍部は,ステロイド外用にて比較的速やかに上皮化した。難治性の紅色局面や潰瘍では,サルコイドーシスを鑑別にあげる必要性があると考えた。
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