Japanese
English
特集 肉芽腫症
腫瘤型筋サルコイドーシスの1例
Nodular type muscular sarcoidosis
丸 玲奈
1
,
坂本 淳
1
,
深井 達夫
1
Reina MARU
1
,
Atsushi SAKAMOTO
1
,
Tatsuo FUKAI
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院,皮膚科・アレルギー科(主任:坂本 淳准教授)
キーワード:
筋サルコイドーシス
,
症候性
,
腫瘤型
,
全身検索
Keyword:
筋サルコイドーシス
,
症候性
,
腫瘤型
,
全身検索
pp.1611-1615
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003518
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
61歳,女性。初診1年前より腓腹筋の腫脹があり易疲労感が出現したため,近医整形外科を受診し精査目的に当院を紹介受診した。受診時,両側下腿に5cm大の弾性硬の腫瘤を触知した。MRIでは矢状断でthree stripes sign,冠状断でdark star signがみられた。筋生検で筋層内に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫とLanghans型巨細胞がみられた。血清Ca高値,可溶性IL-2レセプター高値,血清ACEとリゾチーム高値であった。全身検索ではPET-CTで集積所見と縦隔リンパ節軽度腫脹がみられ,眼,心臓,神経病変はなかった。以上より,腫瘤型筋サルコイドーシスと診断した。症候性筋サルコイドーシスはまれであるが,全身検索が必要となるため,下腿の腫瘤を認めた際,本疾患も鑑別に精査する必要がある。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.