Japanese
English
症例
サイバーナイフ治療が奏効した眼瞼に生じたMerkel細胞癌の1例
Merkel cell carcinoma in the eyelid successfully treated with CyberKnife radiotherapy
白井 麻理恵
1
,
松延 武彦
2
,
梅澤 和也
1
,
塚本 克彦
3
,
髙橋 弘
4
,
小林 公一
1
Marie SHIRAI
1
,
Takehiko MATSUNOBU
2
,
Kazuya UMEZAWA
1
,
Katsuhiko TSUKAMOTO
3
,
Hiroshi TAKAHASHI
4
,
Koichi KOBAYASHI
1
1山梨県立中央病院,形成外科(主任:小林公一部長)
2昭和大学藤が丘病院,形成外科
3山梨県立中央病院,皮膚科
4春日居サイバーナイフ・リハビリ病院,脳神経外科,笛吹市
キーワード:
Merkel細胞癌
,
眼瞼
,
サイバーナイフ
,
定位放射線治療
Keyword:
Merkel細胞癌
,
眼瞼
,
サイバーナイフ
,
定位放射線治療
pp.1556-1559
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003488
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
81歳,女性。右下眼瞼に紅色の隆起した腫瘤を認めた。単純切除を施行し,病理組織学的所見よりMerkel細胞癌と診断した。所属リンパ節,臓器への転移は認めなかった。高齢であることを理由に局所制御を希望され,この時点では追加切除は行わなかった。手術後3カ月で局所再発し拡大切除術を施行した。拡大切除4カ月後に右眼瞼縁に局所再発した。さらなる外科的治療は希望されなかったため,サイバーナイフを用いた定位放射線治療を施行した。放射線照射後2年は再発せず有害事象も認めなかったが,新たに下顎部に出現したリンパ腫により死亡した。Merkel細胞癌に対してサイバーナイフを用いた定位放射線治療を行った報告は少ないが,切除不能例や高齢者においては,手術と比較して低侵襲で有用な選択肢になりうると考えられる。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.