Japanese
English
症例
爪下以外に生じたグロムス腫瘍の検討
Single-center analysis of extra-subungual glomus tumor
佐藤 志帆
1
,
光井 聖子
1
,
田村 麻衣子
2
,
馬屋原 孝恒
1
,
長尾 洋
3
Shiho SATO
1
,
Seiko MITSUI
1
,
Maiko TAMURA
2
,
Takatsune UMAYAHARA
1
,
Yoh NAGAO
3
1岡山赤十字病院,皮膚科(主任:馬屋原孝恒部長)
2同,病理診断科
3同,玉野分院,皮膚科
キーワード:
グロムス腫瘍
,
glomangioma
,
上肢
,
爪下以外
,
表在超音波検査
Keyword:
グロムス腫瘍
,
glomangioma
,
上肢
,
爪下以外
,
表在超音波検査
pp.1411-1414
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003444
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グロムス腫瘍は,多くが爪下に発生するが,まれながら爪下以外に発生することがある。2005~2020年の16年間に当院を受診した,爪下以外に生じたグロムス腫瘍の4例を検討した。症例は男性3例,女性1例であった。色調は暗紫黒色,正常皮膚色,暗紅色,暗紫色であった。病理組織学的には,4例ともグロムス血管腫であった。自験例では全例上肢に発生し,男性に好発,発症年齢はやや若年であった。男性の上肢に発生する,肉眼あるいは画像診断において血管成分を認める疼痛を伴う皮下結節は,グロムス腫瘍を考える必要があると思われた。
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