Japanese
English
特集 蕁麻疹・痒疹
ASOとマイコプラズマPA抗体がともに陽性であった急性蕁麻疹6例
Six cases of acute urticaria positive for ASO and mycoplasma PA antibody
角田 孝彦
1
,
新井 陽介
1
,
佐藤 文子
1
,
矢口 順子
1
Takahiko TSUNODA
1
,
Yosuke ARAI
1
,
Fumiko SATO
1
,
Yoriko YAGUCHI
1
1山形市立病院済生館,皮膚科
キーワード:
急性蕁麻疹
,
ASO
,
マイコプラズマPA抗体
,
ともに陽性
Keyword:
急性蕁麻疹
,
ASO
,
マイコプラズマPA抗体
,
ともに陽性
pp.1463-1466
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003467
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
ASOとマイコプラズマPA抗体がともに陽性であった症例はこれまでほとんど報告がない。2017~2019年の間に当科でASOとマイコプラズマPA抗体がともに陽性であった13例を経験し,うち6例が急性蕁麻疹であった。この6例はすべて女性で20~40歳台であり,大部分の症例で微熱,咽頭~気道症状,消化器症状,ステロイド抵抗性などがみられた。紹介3例,救急室受診2例,入院1例とやや重症例が多かった。経過から溶連菌の関与1例,マイコプラズマの関与2例,溶連菌とマイコプラズマの関与1例と考えられた。ともに陽性の機序は混合感染以外は不明であるが,急性蕁麻疹の重症化,難治化に関与すると思われる。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.