Japanese
English
症例報告
ステロイド外用に加えて光線療法とヘパリン類似物質外用を実施したアミロイド苔癬の1例
A case of lichen amyloidosis treated by topical steroids combined with phototherapy and heparinoid preparation
加藤 あずさ
1
,
光井 聖子
1
,
山口 麻里
1
,
妹尾 明美
2
,
馬屋原 孝恒
1
Azusa KATO
1
,
Seiko MITSUI
1
,
Mari YAMAGUCHI
1
,
Akemi SENOH
2
,
Takatsune UMAYAHARA
1
1岡山赤十字病院皮膚科
2シスターズ皮フ科
1Division of Dermatology, Japanese Red Cross Okayama Hospital, Okayama, Japan
2Sisters Skin Clinic, Okayama, Japan
キーワード:
アミロイド苔癬
,
ナローバンドUVB
,
エキシマライト
,
ヘパリン類似物質外用剤
Keyword:
アミロイド苔癬
,
ナローバンドUVB
,
エキシマライト
,
ヘパリン類似物質外用剤
pp.933-938
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206816
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 70歳台,男性.初診2年前より両下肢に激しい瘙痒を伴う丘疹が集簇し,おろし金様となった.Very strongクラスのステロイド外用を継続したが改善せず当科を受診した.病理組織学的所見で,真皮乳頭部にアミロイド沈着を認め,臨床所見と併せてアミロイド苔癬と診断した.ステロイド外用をstorongestクラスにランクアップした上で光線療法とヘパリン類似物質外用を行ったところ,浸潤が平坦化するとともに瘙痒の改善を認め,ナローバンドUVB24回(最大0.8J/cm2),エキシマライト7回(最大0.5J/cm2)照射し皮疹はほぼ消退した.自験例はステロイド外用に加えて光線療法を主軸にヘパリン類似物質外用も併用し効果があった.アミロイド苔癬は難治の場合も多く,集学的な治療を要するとも思われ,有効な治療の選択肢として提案したいと考える.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.