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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
2. 皮膚疾患の病態
急性感染性蕁麻疹
Acute infectious urticaria
奥野 公成
1
,
角田 孝彦
1
Kosei OKUNO
1
,
Takahiko TSUNODA
1
1山形市立病院済生館皮膚科
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan, Yamagata, Japan
キーワード:
急性感染性蕁麻疹
,
ウイルス性蕁麻疹
,
細菌性蕁麻疹
,
病態
Keyword:
急性感染性蕁麻疹
,
ウイルス性蕁麻疹
,
細菌性蕁麻疹
,
病態
pp.34-36
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101614
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要約 「急性感染性蕁麻疹」の疾患概念は,1946年Bivings1)が細菌感染に伴って蕁麻疹様皮疹を呈した小児22例においてその名を記載したことから始まる.本邦では1996年に角田がその診断条件を提唱した2).また,2004年には塩原がウイルスによる急性蕁麻疹について述べた3).角田が述べた狭義の急性感染性蕁麻疹の機序は,補体の活性化から起こった肥満細胞からの血管透過性因子放出,皮膚への好中球浸潤が主に考えられている4).感染症一般の観点からはT細胞受容体Vβ35),IL-66),toll-like-receptor (TLR)7)などが急性蕁麻疹の病態では注目されている.
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