Japanese
English
症例
右下腹部に生じた異所性子宮内膜症の1例
Ectopic endometoriosis arising on lower right abdomen
炭竈 晏奈
1
,
川村 美保
1
,
髙橋 智子
1
,
宮﨑 龍彦
2
,
周 円
1
Anna SUMIGAMA
1
,
Miho KAWAMURA
1
,
Tomoko TAKAHASHI
1
,
Tatsuhiko MIYAZAKI
2
,
En SHU
1
1岐阜大学大学院医学系研究科,皮膚病態学講座(主任:周 円准教授)
2岐阜大学医学部附属病院,病理部
キーワード:
異所性子宮内膜症
,
腹壁子宮内膜症
,
帝王切開
Keyword:
異所性子宮内膜症
,
腹壁子宮内膜症
,
帝王切開
pp.1443-1446
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003451
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28歳,女性。帝王切開の既往あり。右下腹部に有痛性皮下結節があった。全摘生検の病理組織像で結合組織に腺腔形成を認め,免疫染色でエストロゲンレセプター,CD10の陽性所見を得て,異所性子宮内膜症と診断した。月経に伴う下腹部痛もみられ,婦人科で精査されたが子宮卵巣に異常はなかった。希少部位子宮内膜症としてドロスピレノン・エチニルエストラジオールベータデクス内服を開始し,腹痛の頻度は改善傾向にある。自験例では発症機序として手術操作による直接移植説の可能性を考えた。手術瘢痕と離れた部位に出現した腹壁子宮内膜症の報告例も散見されており,腹部手術既往のある女性の皮下結節では本症も鑑別にあげる必要がある。
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