Japanese
English
症例
右下腹部に生じた異所性子宮内膜症の1例
Ectopic endometriosis in the right lower abdomen
大須賀 詩乃
1
,
加藤 裕史
1
,
野尻 由佳
1
,
加納 慎二
1
,
中村 元樹
1
,
森田 明理
1
Shino OSUKA
1
,
Hiroshi KATO
1
,
Yuka NOJIRI
1
,
Shinji KANO
1
,
Motoki NAKAMURA
1
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
キーワード:
異所性子宮内膜症
,
右下腹部
Keyword:
異所性子宮内膜症
,
右下腹部
pp.121-123
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004376
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38歳,女性。1年ほど前より右下腹部に皮下結節が出現し,当院を紹介受診した。初診時,1cm大で弾性硬,下床との可動性不良で圧痛を伴った皮下結節を認め,月経後から排卵時にかけて疼痛が増強するとの訴えがあった。超音波検査では下床との境界が一部不明瞭であった。患者と相談のうえ筋膜上で切除生検を行い,異所性子宮内膜症と診断した。術後撮影したMRIにて子宮内膜症性囊胞を合併しており,ホルモン療法を開始した。皮膚子宮内膜症の発症率は,子宮内膜症全体の1.9%と比較的頻度が低い。国内で過去43年に報告された異所性皮膚子宮内膜症は348例あり,その発症部位や随伴症状について検討を行った。
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