Japanese
English
症例報告
臍部に生じた異所性子宮内膜症の1例
A case of heterotopic endometriosis on the umbilical region
東海林 怜
1
,
嶋岡 弥生
1
,
鈴木 利宏
1
,
濱崎 洋一郎
1
,
藤原 岳人
2
,
籏持 淳
1
Rei SHOJI
1
,
Yayoi SHIMAOKA
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Takahito HUJIWARA
2
,
Atsushi HATAMOCHI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
2小金井中央病院消化器外科
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine, Tochigi, Japan
2Gastrointestinal Surgery, Koganei Central Hospital, Shimotsuke, Japan
キーワード:
異所性子宮内膜症
,
子宮内膜症
,
臍部腫瘤
,
エストロゲン
Keyword:
異所性子宮内膜症
,
子宮内膜症
,
臍部腫瘤
,
エストロゲン
pp.601-604
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205161
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要約 42歳,女性.2013年11月頃より臍部に圧痛を伴う腫瘤を自覚し,当科を紹介され受診した.初診時臍部に10mm大,弾性軟の隆起性腫瘤を認めた.病理組織学的所見で,真皮内に間質増生を伴う腺腔構造を認め,免疫組織化学染色ではエストロゲンおよびプロゲステロンレセプターが腺管細胞の核に一致して陽性であり,臍部に生じた異所性子宮内膜症と診断した.全摘手術により再発は認めていない.本邦皮膚科領域で過去10年間に報告された臍部異所性子宮内膜症について集計したところ,臍部以外の子宮内膜症の合併と,臍部の異所性子宮内膜症の大きさや,月経関連症状の有無が影響している可能性が考えられた.
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