Japanese
English
症例
皮膚非結核性抗酸菌症の2例
Two cases of cutaneous nontuberculous mycobacterial infection
熊谷 淳
1
,
中村 文香
1
,
小川 聡
1
,
鷲尾 健
1
,
田中 康博
2
,
大西 輝
2
,
新里 偉咲
2
,
池町 真美
3
,
纐纈 力也
4
,
浅井 沙月
5
,
橋本 公夫
5
,
石原 美佐
5
Jun KUMAGAI
1
,
Ayaka NAKAMURA
1
,
Satoshi OGAWA
1
,
Ken WASHIO
1
,
Yasuhiro TANAKA
2
,
Akira OHNISHI
2
,
Isaku SHINZATO
2
,
Mami IKEMACHI
3
,
Rikiya KOHKETSU
4
,
Satsuki ASAI
5
,
Kimio HASHIMOTO
5
,
Misa ISHIHARA
5
1神戸市立西神戸医療センター,皮膚科(主任:鷲尾 健部長代行)
2同,免疫血液内科
3同,臨床検査部
4同,呼吸器内科
5同,病理診断科
キーワード:
皮膚非結核性抗酸菌症
,
抗酸菌培養
Keyword:
皮膚非結核性抗酸菌症
,
抗酸菌培養
pp.1120-1124
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003349
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症例1:既往に全身性エリテマトーデスを有する60歳,女性。1年前より左大腿部に小結節を自覚し皮膚科を受診した。培養にてMycobacterium intracellulareを検出し,治療1カ月で結節の縮小を得た。症例2:皮膚筋炎加療中の70歳,女性。原病増悪に対して免疫抑制治療が強化された後,左前腕部に皮下腫瘤が出現した。生検を実施し抗酸菌染色にて菌体を認めたが,初回の培養検査では発育不良でありPCR法にてMycobacterium chelonaeと同定した。Runyon分類Ⅳ群は,水酸化ナトリウムによる培養検体の前処置への抵抗性が低く,偽陰性となるリスクがある。PCR検査や再度の培養などを検査部と連携して行う必要があり,初診時より本症を疑うことが肝要である。
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