Japanese
English
症例報告
下腿Merkel細胞癌とBowen病の併発例
A case of Merkel cell carcinoma of lower leg concurrent with Bowen's disease
森 志朋
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
Shiho MORI
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Iwate Medical University, Morioka, Japan
キーワード:
Merkel細胞癌
,
Bowen病
,
砒素
,
内臓悪性腫瘍
Keyword:
Merkel細胞癌
,
Bowen病
,
砒素
,
内臓悪性腫瘍
pp.697-701
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103742
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要約 78歳,男性.初診の10年前より下腿に皮疹を自覚していた.徐々に一部が隆起し,1か月前より時折,出血するようになり近医を受診した.近医で隆起部を切除生検したところ,病理組織検査で真皮内に小型類円形腫瘍細胞が胞巣を形成し増殖していた.Merkel細胞癌が疑われ,当科を紹介された.拡大切除に加え,隆起部の病理組織検査を再検討したところ,被覆表皮にBowen病の所見を認め,自験例をMerkel細胞癌とBowen病の併発例と診断した.これまでの併発例も合わせて検討したところ,併発例の発生部位は下肢や足に多く,併発患者の既往として女性は内臓悪性腫瘍との重複癌が多かった.
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