Japanese
English
症例
眼球摘出後10年経て肝転移が出現した脈絡膜悪性黒色腫の1例
Liver metastasis of choroidal malignant melanoma developing 10 years after enucleation
大熊 香織
1
,
杉本 映綺
1
,
日浦 梓
1
,
上原 治朗
1
,
吉野 公二
1
Kaori OHKUMA
1
,
Eiki SUGIMOTO
1
,
Azusa HIURA
1
,
Jiro UEHARA
1
,
Koji YOSHINO
1
1がん・感染症センター都立駒込病院,皮膚腫瘍科(主任:吉野公二部長)
キーワード:
脈絡膜悪性黒色腫
,
肝転移
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
脈絡膜悪性黒色腫
,
肝転移
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.434-438
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003167
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66歳,男性。56歳時に右脈絡膜悪性黒色腫に対して,他院眼科で眼球摘出術を施行した。術後5年間,再発・転移はなく終診した。当科初診2カ月前に右側腹部痛が出現し,腹部CT検査で多発肝腫瘍を認め,肝生検で悪性黒色腫の肝転移と診断した。ニボルマブ+イピリムマブ併用療法を2コース投与したが,病勢コントロール不良により,治療開始から2カ月後に永眠した。脈絡膜悪性黒色腫の化学療法は確立されておらず,今後の臨床試験の結果に期待する。肝転移をきたした脈絡膜悪性黒色腫の予後は非常に不良であり,長期間のサーベイランスが重要である。
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