Japanese
English
症例報告
脈絡膜悪性黒色腫を合併した水ほう性類天ほうそうの1例
A case of bullous pemphigoid with malignant melanoma of choroid
名嘉眞 武国
1
,
御厨 賢
1
,
根井 まり子
1
,
橋本 隆
1
,
嶋田 伸宏
2
Takekuni NAKAMA
1
,
Satoshi MIKURIYA
1
,
Mariko NEI
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Nobuhiro SHIMADA
2
1久留米大学医学部皮膚科学教室
2久留米大学医学部眼科
1Depertment of Dermatology,Kurume University,School of Medicine
2Depertment of Ophthalmology,Kurume University,School of Medicine
キーワード:
水ほう性類天ほうそう
,
脈絡膜悪性黒色腫
Keyword:
水ほう性類天ほうそう
,
脈絡膜悪性黒色腫
pp.451-454
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100703
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64歳,女性.四肢,軀幹に緊満性水ほう・びらんを生じ,病理組織学的所見,1M食塩水剝離皮膚を用いた蛍光抗体間接法所見および免疫ブロット法所見より水ほう性類天ほうそうと診断した.プレドニゾロン,ミノサイクリン,ニコチン酸アミド内服療法を開始したが,治療に抵抗性であった.また,左眼球内腫瘤を指摘された既往があったため精査したところ,悪性黒色腫が疑われ眼球摘出術を行った.組織学的にも脈絡膜から生じた悪性黒色腫と診断された.術後皮疹は著明に改善し8か月後には治療を中止しえた.以上より自験例において水ほう性類天ほうそうと悪性黒色腫は関連性があることが示唆された.また,脈絡膜悪性黒色腫との合併例は国内外において報告はなく,非常に稀と思われた.
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