Japanese
English
症例
融合性細網状乳頭腫症の1例
Confluent and reticulated papillomatosis
出家 早有麗
1
,
末岡 愛実
1
,
田中 暁生
1
Sayuri DEIE
1
,
Manami SUEOKA
1
,
Akio TANAKA
1
1広島大学大学院医系科学研究科,皮膚科学(主任:田中暁生准教授)
キーワード:
融合性細網状乳頭腫症
,
ミノサイクリン塩酸塩
,
Dietzia papillomatosis
Keyword:
融合性細網状乳頭腫症
,
ミノサイクリン塩酸塩
,
Dietzia papillomatosis
pp.2049-2052
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003003
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
25歳,女性。1年前より躯幹に網状の皮疹が出現し,拡大した。血液検査・直接鏡検所見では異常所見なく,病理組織検査では過角化や乳頭腫状を呈し,基底層のメラニンの増生がみられた。臨床像,病理所見より融合性細網状乳頭腫症と診断した。ミノサイクリン塩酸塩内服と10%尿素クリーム外用で治療を開始し,治療開始8週間で皮疹は軽快した。治療としては国内外ともにミノサイクリン塩酸塩の内服例が多かった。そのほか,ミノサイクリン塩酸塩以外の抗菌薬内服や抗真菌薬外用などの報告がみられた。本疾患は再発例の報告も散見されており,皮疹軽快後も再発に注意しながら経過観察をする必要があると考えた。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.