Japanese
English
症例
融合性細網状乳頭腫症の1例
Confluent and reticulated papillomatosis
水野 雄斗
1
,
高橋 沙希
1
,
田中 理子
1
,
池田 信昭
1
,
相原 道子
1
Yuto MIZUNO
1
,
Saki TAKAHASHI
1
,
Masako TANAKA
1
,
Nobuaki IKEDA
1
,
Michiko AIHARA
1
1横浜市立大学医学部,皮膚科(主任:相原道子教授)
キーワード:
融合性細網状乳頭腫症
,
癜風
,
肥満
,
ミノサイクリン塩酸塩
Keyword:
融合性細網状乳頭腫症
,
癜風
,
肥満
,
ミノサイクリン塩酸塩
pp.1391-1394
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002793
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
18歳,男性。初診2年前より胸腹部と背部に褐色斑が出現し,鏡検にて癜風の診断でケトコナゾール液の外用が開始された。皮疹は改善傾向となるも,その後遷延して網目状の褐色斑となり,当科を受診した。BMI 27.7と肥満あり。組織学的に,表皮の過角化と乳頭腫症を認め,真皮浅層の血管周囲にはリンパ球主体の軽度の炎症細胞浸潤を認めた。融合性細網状乳頭腫症と診断し,ミノサイクリン塩酸塩200mg/日の内服を開始したところ,1週間後より皮疹は改善傾向となった。融合性細網状乳頭腫とマラセチアの関連については一定の見解が得られていないが,自験例はマラセチアの病態への関与が疑われる症例であったため報告した。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.