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特集 角化症・炎症性角化症
IL36RN遺伝子変異を同定したテルビナフィン塩酸塩による薬剤誘発性の汎発性膿疱性乾癬
Drug-induced generalized pustular psoriasis caused by terbinafine associated with IR36RN mutation
今中 洋子
1
,
東山 眞里
1
,
田中 久仁子
1
,
西本 知子
1
Yoko IMANAKA
1
,
Mari HIGASHIYAMA
1
,
Kuniko TANAKA
1
,
Tomoko NISHIMOTO
1
1日本生命済生会日本生命病院,皮膚科(主任:東山眞里部長)
キーワード:
膿疱性乾癬
,
テルビナフィン塩酸塩
,
薬剤性膿疱性乾癬
,
DITRA
Keyword:
膿疱性乾癬
,
テルビナフィン塩酸塩
,
薬剤性膿疱性乾癬
,
DITRA
pp.1637-1641
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002882
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80歳,女性。20年前に膿疱性乾癬と診断されたが,最近10年間はまったく再燃なく無治療だった。当科初診の10日前に近医で爪白癬に対してテルビナフィン塩酸塩を処方された。内服2日後に頸部に紅斑が出現し,腹部,下腿に辺縁に膿疱を伴う紅斑が拡大した。初診時,38.8℃の発熱を認め,急性汎発性発疹性膿疱症との鑑別を要したが,薬剤中止後も増悪し汎発性膿疱性乾癬と診断した。エトレチナート,シクロスポリン,セクキヌマブを投与し,症状は速やかに改善した。遺伝子解析でIL36RN遺伝子変異を同定した。病歴聴取で20年前の膿疱性乾癬の初発時にも同薬剤を内服していたことが判明した。
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