Japanese
English
症例
Sister Mary Joseph's Noduleを契機に発見された膵癌の1例
Pancreatic cancer found with Sister Mary Joseph's nodule
黒川 景子
1
,
菅原 隆光
1
,
太田 知明
2
Keiko KUROKAWA
1
,
Takamitsu SUGAWARA
1
,
Tomoaki OTA
2
1函館渡辺病院,皮膚科(主任:菅原隆光院長)
2同,消化器内科
キーワード:
Sister Mary Joseph's nodule
,
膵癌
Keyword:
Sister Mary Joseph's nodule
,
膵癌
pp.1413-1416
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002798
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66歳,男性。2,3カ月前より背部から腹部に鈍痛を生じ,その後,臍部に疼痛を伴う境界明瞭な結節が生じた。病理組織学的に腺癌の所見であり,免疫組織染色ではCK7陽性,CK20が一部の細胞で陽性で,皮膚転移性腺癌の可能性が高いと考えられ,画像検査にて膵癌の臍部転移と診断した。腹腔内悪性腫瘍が臍部に転移した病変はSister Mary Joseph's noduleとされ,予後不良と知られており,特に膵癌では生存期間は短いとされる。しかし,近年長期生存例の報告もあるため,臍部結節を診察した際には,悪性腫瘍の皮膚転移にも留意する必要があると考えた。
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