Japanese
English
特集 神経櫛起源細胞性腫瘍
結節の中央部に血管の増生と拡張を伴った神経鞘腫の1例
Schwannoma with vascular hypertrophy and dilation in the middle of the nodule
見代 佳奈
1
,
佐々木 駿
1
,
末木 博彦
1
Kana MIYO
1
,
Shun SASAKI
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学講座(主任:末木博彦教授)
キーワード:
神経鞘腫
,
血管増生
,
拡張出血
Keyword:
神経鞘腫
,
血管増生
,
拡張出血
pp.583-586
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002530
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34歳,男性。9歳頃に右上腕に皮下結節を自覚し,徐々に増大したため来院した。右上腕に径28mm大の表面青紫色調で弾性やや硬の皮下結節を認めた。病理組織像では,真皮から皮下に被膜を有する結節病変を認め,紡錘形細胞の柵状配列が目立ち,Antoni A領域とAntoni B領域が混在していた。結節中央部では毛細血管の増生と拡張,一部出血を認めた。神経鞘腫と診断し全摘出した。神経鞘腫は,良性でありながらしばしば豊富な新生血管増生を示す。腫瘍径の大きなもの,長い経過をとるものは,腫瘍内に血管の増生・拡張,出血など二次性変化がみられることがある。
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