Japanese
English
症例報告
血管拡張性肉芽腫様外観を呈したグロムス腫瘍の1例
A case of glomus tumor appearing granuloma telangiectaticum
植村 功
1
,
福田 英嗣
1
,
斉藤 隆三
1
Isao UEMURA
1
,
Hidetsugu FUKUDA
1
,
Ryuzo SAITO
1
1東邦大学医学部第二皮膚科学教室
1Second Department of Dermatology,Toho University School of Medicine
キーワード:
glomangioma
,
血管増生
,
有痛性結節
Keyword:
glomangioma
,
血管増生
,
有痛性結節
pp.795-797
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100230
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要約
30歳,男性.初診の1年前より右上腕に痛みを伴った易出血性の紅色結節が出現,徐々に増大するため当科を紹介され受診した.血管拡張性肉芽腫を疑い全摘術を施行した.病理組織学的所見は真皮上層から皮下脂肪織にかけて血管の増生を伴い,好酸性の細胞質をもった細胞の増殖で構成される結節性病変である.免疫組織化学染色でα-SMA染色,ビメンチン染色,アザン・マロリー染色が陽性を示した.以上よりグロムス腫瘍(glomangioma type;以下glomangioma)と診断した.本症は手指発症例が最も多く,自験例のような上腕発症例は比較的稀である.また,自験例が血管拡張性肉芽腫様にみえたのは,病理組織所見のごとく著明な血管増生があるglomangiomaであったためと考えた.
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