Japanese
English
症例
当科で経験したメトトレキサート関連リンパ増殖異常症7例の検討
Seven cases of methotrexate-associated lymphoproliferative disorder
菅井 奏良
1
,
佐藤 良樹
1
,
平原 和久
1
,
人見 勝博
1
,
寺木 祐一
1
,
福田 知雄
1
Sora SUGAI
1
,
Yoshiki SATOU
1
,
Kazuhisa HIRAHARA
1
,
Katsuhiro HITOMI
1
,
Yuichi TERAKI
1
,
Tomoo FUKUDA
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
メトトレキサート
,
メトトレキサート関連リンパ増殖異常症
,
Epstain-Barrウイルス
,
血中EBV-DNA
Keyword:
メトトレキサート
,
メトトレキサート関連リンパ増殖異常症
,
Epstain-Barrウイルス
,
血中EBV-DNA
pp.387-391
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002450
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77歳,男性。関節リウマチに対し10年前よりメトトレキサートを内服していた。半年前より四肢体幹に結節性病変が出現し,1カ月前より皮疹が潰瘍化したため当科を受診した。四肢体幹に結節性,腫瘤性病変のほか,潰瘍形成を認め,血中EBV-DNA量は高値を示した。メトトレキサート関連リンパ増殖異常症と診断しメトトレキサートの内服を中止したところ,4カ月後に皮疹は消退し,EBV-DNAは低下していた。当科で経験したEBV-DNA高値のメトトレキサート関連リンパ増殖異常症患者は,皮疹の消退前後でDNA量を測定し,5例全例で低下を認めた。血中EBV-DNA量とメトトレキサート関連リンパ増殖異常症の病勢は相関する可能性があると考えられた。
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