Japanese
English
症例
リンパ腫様肉芽腫症の病理像を呈したメトトレキサート関連リンパ球増殖性疾患の1例
Methotrexate-associated Lymphoproliferative Disorder Exhibiting Pathological Characteristics of Lymphomatoid Granulomatosis
岩本 和真
1
,
盛山 吉弘
1
Kazuma IWAMOTO
1
,
Yoshihiro MORIYAMA
1
1総合病院 土浦協同病院,皮膚科(主任:盛山吉弘部長)
キーワード:
リンパ腫様肉芽腫症
,
EBウイルス
,
関節リウマチ
,
メトトレキサート
,
リンパ球増殖性疾患
Keyword:
リンパ腫様肉芽腫症
,
EBウイルス
,
関節リウマチ
,
メトトレキサート
,
リンパ球増殖性疾患
pp.1475-1479
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002178
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76歳,男性。関節リウマチに対して,7年間メトトレキサート(MTX)内服中であった。肩,上肢,腹部に胡桃大までの硬い皮下結節が急速に多発した。造影CTで甲状腺,肺,副腎に多発結節影を認めた。皮下結節の病理組織像では,皮下脂肪織の血管を中心とした壊死性血管炎の所見があり,EBER陽性CD20陽性リンパ球の浸潤を認め,リンパ腫様肉芽腫症(LyG)の病理像を呈した。メトトレキサート休薬後,急速に皮下結節は縮小,消退し,メトトレキサート関連リンパ球増殖疾患(MTX-LPD)と診断した。LyGの病理像を呈するMTX-LPDの症例は非常にまれであり,報告する。
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