Japanese
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特集 水疱症
10年以上結節性痒疹として加療されていた結節性類天疱瘡の1例
Pemphigoid nodularis treated as prurigo nodularis for more than 10 years
池田 有里
1
,
込山 悦子
1
,
曽 遥
1
,
木蜜 徹
1
,
金 宗訓
1
,
池田 志斈
1
Yuri IKEDA
1
,
Etsuko KOMIYAMA
1
,
Haruka SOU
1
,
Toru KIMITSU
1
,
Jonghun KIM
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科,皮膚科学・アレルギー学(主任:池田志斈教授)
キーワード:
結節性類天疱瘡
,
NB-UVB
Keyword:
結節性類天疱瘡
,
NB-UVB
pp.23-26
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002340
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71歳,女性。10年以上前より,結節性痒疹としてステロイド外用とターゲット型NB-UVB照射治療をされていた。胸部と大腿部に水疱が出現し,抗BP180抗体52.9と上昇,痒疹部の蛍光抗体直接法で表皮基底膜部にIgG,C3が線状に沈着していた。病理組織学的所見では表皮下水疱があり,水疱内の一部には好酸球がみられた。以上より結節性類天疱瘡と診断した。結節性類天疱瘡は水疱性類天疱瘡の一亜型と考えられており,その発症機序については諸説ある。自験例では,本人の希望を踏まえてステロイド外用とターゲット型NB-UVB療法を継続し,痒疹は残存しているが新たな水疱形成はない。今後,症例を集積することで治療の選択が広がる可能性がある。
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