Japanese
English
症例
胸骨頸切痕部に生じた皮下皮様囊腫の1例
Subcutaneous dermoid cyst at the suprasternal notch
毛山 剛
1
,
毛山 章
1
,
宮下 宝樹
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
,
Akira KEYAMA
1
,
Takaki MIYASHITA
1
1毛山病院,形成外科,高知市(主任:毛山 章院長)
キーワード:
皮下皮様囊腫
,
胸骨頸切痕部
Keyword:
皮下皮様囊腫
,
胸骨頸切痕部
pp.239-242
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003775
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30歳,女性。生下時より胸骨頸切痕部に腫瘤があったが放置していた。最近になって増大傾向を示したため精査目的に当院を受診した。初診時,胸骨頸切痕部に約25×20mmの皮下腫瘤を認めた。局所麻酔下に腫瘤を摘出した。病理所見では,皮下脂肪組織に近接して囊胞様病変を認めた。また,囊胞壁周囲には異物型反応,脂腺組織を認めた。このことより,皮下皮様囊腫と診断した。これまでに,本邦にて報告された胸骨頸切痕部に生じた皮下皮様囊腫は12例のみであった。胸骨頸切痕部に生じた皮下腫瘤を診た際には,皮下皮様囊腫を鑑別にあげる必要があると思われた。
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