Japanese
English
症例
腹壁遠心性脂肪萎縮症の1例
Lipodystrophia Centrifugalis Abdominalis
岩坂 麻衣子
1
,
矢田 未央
1
,
久保 宜明
1
,
倉橋 清衛
2
Maiko IWASAKA
1
,
Mio YADA
1
,
Yoshiaki KUBO
1
,
Kiyoe KURAHASHI
2
1徳島大学大学院医歯薬学研究部,皮膚科学(主任:久保宜明教授)
2同,内分泌内科学
キーワード:
腹壁遠心性脂肪萎縮症
,
成人
Keyword:
腹壁遠心性脂肪萎縮症
,
成人
pp.1929-1932
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002309
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47歳,女性。初診の15年前から右鼠径部の皮膚が陥凹し始め,その2年後から同部位に疼痛を伴うようになった。その後,右下腹部,右腰部,右上腹部,左下腹部へと陥凹病変は拡大した。採血上内分泌学的異常や自己免疫異常はなく,MRIで右腹部から右鼠径部,右大腿前面において高度の皮下脂肪の萎縮があり,腹壁遠心性脂肪萎縮症と診断した。現在無治療で経過観察中である。腹壁遠心性脂肪萎縮症の成人発症例は小児と異なり,病変の治癒や改善が見込めず,拡大を続けることが多いため,患者への説明時には注意が必要である。
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