Japanese
English
症例
鼻骨骨折を伴う外傷性異物による鼻部難治性皮膚潰瘍の1例
Nasal intractable ulcer due to a foreign body associated with nasal bone fracture
毛山 剛
1
,
毛山 章
1
,
宇田川 晃一
1
,
中嶋 ひかり
1
Tsuyoshi KEYAMA
1
,
Akira KEYAMA
1
,
Akikazu UDAGAWA
1
,
Hikari MAKAJIMA
1
1毛山病院,形成外科,高知市
キーワード:
鼻骨骨折
,
異物
,
難治性皮膚潰瘍
Keyword:
鼻骨骨折
,
異物
,
難治性皮膚潰瘍
pp.227-230
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003101
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80歳,男性。約4カ月前に,屋外で転倒し近医に救急搬送された。その際,鼻部に挫滅創を認めており,単純CTでは鼻骨骨折を伴っていた。受傷後4カ月経っても鼻部の挫滅創が治癒せず,難治性潰瘍となったため当院を受診した。初診時,鼻背に長径約8mmの皮膚潰瘍があり,不良肉芽を伴っていた。単純CTでは明らかな皮下異物を認めず,鼻骨骨片に感染を生じた結果,難治性潰瘍になっていると判断した。全身麻酔下に皮膚切開を行ったところ深部に長径約12mmの木片が2つあった。外傷性異物による難治性潰瘍と診断し,異物を摘出することで治癒に至った。これまでに外傷性異物による鼻部の難治性潰瘍の報告はまれである。
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