Japanese
English
症例
汎発型多発性グロムス腫瘍の1例
Generalized Multiple Glomus Tumor
須長 由真
1
,
猿田 祐輔
1
,
村上 遥子
1
,
荻原 麻里
1
,
末木 博彦
1
Yuma SUNAGA
1
,
Yusuke SARUTA
1
,
Haruko MURAKAMI
1
,
Mari OGIHARA
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学講座(主任:末木博彦主任教授)
キーワード:
汎発型多発性グロムス腫瘍
,
glomangioma
Keyword:
汎発型多発性グロムス腫瘍
,
glomangioma
pp.1727-1730
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002258
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12歳,男児。6歳頃から左大腿部,腹部,背部に結節を自覚した。8歳時に近医で左大腿部の結節を切除しグロムス腫瘍と診断された。その後も徐々に増数・増大し12歳時に一部に疼痛を伴うようになったため当科を受診した。体幹,四肢に径1cmまでの青色調結節が多発しており,汎発型多発性グロムス腫瘍と考え疼痛の強い左大腿部の一部を切除生検した。病理組織学的所見では結節内に血管の拡張,増生を認め,一層の内皮細胞の外側にグロムス細胞が増殖しており,glomangiomaと考えた。今後も疼痛を伴うようになった部位のみを切除する方針とした。汎発型多発性グロムス腫瘍はまれであり,本邦報告例からその特徴について考察した。
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