Japanese
English
特集 薬疹・薬物障害
エペリゾン塩酸塩による蕁麻疹型薬疹の1例
Urticaria-type Drug Eruption Due to Eperisone Hydrochloride
林 和紀子
1
,
豊島 あや
1
,
佐藤 貴彦
1
,
戸村 八蓉生
1
,
長井 拓哉
1
,
野口 奈津子
1
,
河野 通浩
1
Wakiko HAYASHI
1
,
Aya TOYOSHIMA
1
,
Takahiko SATOU
1
,
Yayoi TOMURA
1
,
Takuya NAGAI
1
,
Natsuko NOGUCHI
1
,
Michihiro KONO
1
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:河野通浩教授)
キーワード:
エペリゾン塩酸塩
,
蕁麻疹型薬疹
,
内服誘発試験
,
即時型皮膚反応
Keyword:
エペリゾン塩酸塩
,
蕁麻疹型薬疹
,
内服誘発試験
,
即時型皮膚反応
pp.1666-1669
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002242
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36歳,男性。当科初診の9年前に,前医にて頸部痛に対してエペリゾン塩酸塩,ロキソプロフェンナトリウム水和物,テプレノンの処方を一度受けたが,その後の詳細は不明であった。当科初診9カ月前から前医への通院を再開し,エペリゾン塩酸塩,ロキソプロフェンナトリウム水和物,レバミピドの頓服を開始した。内服開始4カ月後から頓服の度に瘙痒感が出現するようになり,初診1カ月前には,内服1時間後に顔面腫脹,腹部の膨疹も出現した。エペリゾン塩酸塩のプリックテストと口含み試験は陰性,内服誘発試験では内服2時間後に体幹の瘙痒感と膨疹が出現し,エペリゾン塩酸塩による蕁麻疹型薬疹と診断した。エペリゾン塩酸塩による薬疹の確定診断には,内服誘発試験が必要となる可能性が高い。
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