Japanese
English
症例
頭部に生じた血管平滑筋腫の1例
Angioleiomyoma on the Head
森 愛里
1
,
重野 和彦
1
,
江藤 隆史
1
,
利根川 守
2
Airi MORI
1
,
Kazuhiko SHIGENO
1
,
Takafumi ETOH
1
,
Mamoru TONEGAWA
2
1東京逓信病院,皮膚科(主任:江藤隆史前部長)
2同,形成外科
キーワード:
血管平滑筋腫
,
頭部
,
静脈型
,
疼痛
Keyword:
血管平滑筋腫
,
頭部
,
静脈型
,
疼痛
pp.1603-1606
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002218
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31歳,男性。10年前に右側頭部の皮下腫瘤が出現した。初診1週間前から増大し疼痛を伴い他院を受診した。炎症性粉瘤の診断で切開したが排膿なく,当科を紹介受診した。右側頭部に径5cm大の弾性硬な皮下腫瘤を認めた。MRI所見では皮下にT1,T2強調像ともに低信号を示す38×15mm大の腫瘤が存在した。病理組織学的所見では小型の血管腔と葉巻タバコ様の核をもつ平滑筋細胞が密に増殖し,α-SMAとdesminが陽性であり,血管平滑筋腫と診断した。清水らの報告によると血管平滑筋腫の頭頸部の発症例は2番目に多いが,そのほとんどが耳介や口唇に生じており,頭部の発症例はなかった。自験例は頭部というまれな部位に生じた血管平滑筋腫であった。
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