Japanese
English
症例
皮膚エコーが診断・治療に有用であったAngiolymphoid Hyperplasia with Eosinophiliaの1例
Diagnosis and Treatment of Angiolymphoid Hyperplasia with Eosinophilia by Using Ultrasonography
市川 彩夏
1
,
山本 晋也
1
,
欠田 成人
1
,
波部 幸司
1
,
山中 恵一
1
Ayaka ICHIKAWA
1
,
Shinya YAMAMOTO
1
,
Masato KAKEDA
1
,
Koji HABE
1
,
Keiichi YAMANAKA
1
1三重大学大学院医学系研究科,皮膚科学(主任:山中恵一教授)
キーワード:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
木村病
,
超音波検査
,
皮膚エコー
Keyword:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
木村病
,
超音波検査
,
皮膚エコー
pp.1607-1610
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002219
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73歳,女性。初診の半年前から右前額部に紅色の結節が出現した。前医の生検にてリンパ腫を疑われ,当科を紹介受診した。超音波検査で内部低エコーとドプラ検査で豊富な血流を示す特徴的な像を認めた。再生検を行い,病理組織検査で真皮内に多数のリンパ球と好酸球の浸潤,血管増生,血管内皮細胞の腫大・突出がみられ,angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia(ALHE)と診断した。ステロイド局所注射で消退しないため全摘切除した。術後1年経過するも再発はない。これまで,ALHEに対する皮膚エコーの有用性についての報告は少ない。超音波検査は術前診断,切除範囲の決定に有用と考えた。また術後再発率が高く,再発の早期発見にも有用である可能性を考えた。
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