Japanese
English
症例
膝部に発生した血管平滑筋腫の1例
-—当科血管平滑筋腫22例のまとめ—
Angioleiomyoma of the knee:Summary of 22 patients with angioleiomyoma in our department
金谷 瑠奈
1
,
梅澤 慶紀
1
,
朝比奈 昭彦
1
Luna KANAYA
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦主任教授)
キーワード:
血管平滑筋腫
,
下肢
,
疼痛
,
皮膚超音波検査
,
MRI
Keyword:
血管平滑筋腫
,
下肢
,
疼痛
,
皮膚超音波検査
,
MRI
pp.122-126
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003064
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54歳,女性。約8年前に左膝に小結節を自覚し,2年前から疼痛が出現した。近医では,膝関節症と診断され放置されていたが,疼痛が悪化し,当科を受診した。全摘出術を施行し,血管平滑筋腫と診断した。過去10年間に当科で経験した血管平滑筋腫22例について集計した。平均年齢は50.0歳,男性9例,女性13例,発生部位は下肢18例,上肢3例,外耳1例であった。大きさは平均8.3mm大で,82%に疼痛を伴っていた。血管平滑筋腫は,中高年女性の下肢に好発する小型の皮膚腫瘍で,膝部発生例では自験例のように加齢的な関節痛とされ,放置される場合もある。血管平滑筋腫を含めた有痛性の皮膚腫瘍は,皮膚所見を慎重に観察することや画像検査の施行が重要であることを再確認した。
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