日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
Collagenous colitis
村野 実之
1
,
村野 直子
,
井上 拓也
,
楢林 賢
,
阿部 洋介
,
川上 研
,
江頭 由太郎
,
樋口 和秀
1むらのクリニック
キーワード:
大腸内視鏡法
,
鑑別診断
,
大腸炎-コラーゲン蓄積性
Keyword:
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Collagenous
pp.409-415
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297889
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collagenous colitis(CC)は原因不明の炎症性の腸疾患で,内視鏡的特徴に乏しい慢性下痢症と位置づけられていたが,近年,内視鏡診断・技術の進歩により,その微細な粘膜異常所見や特異な縦走潰瘍を呈することが知られ,またNSAIDsやPPIなどの薬剤との関係も報告されるようになった疾患である.その内視鏡所見として,血管透見不良,血管透見異常像,顆粒状粘膜,線状・縦走潰瘍(mucosal tears,linear mucosal defect),斑状発赤,浮腫状粘膜など多彩な内視鏡所見を呈することが知られている.本稿ではcollagenous colitisの内視鏡所見の特徴と,各々の内視鏡像において鑑別すべき疾患について述べる.
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