Japanese
English
症例報告
Collagenous fibromaの1例
A case of collagenous fibroma
米田 真理
1
,
矢島 智子
1
,
菊池 麻衣子
1
,
大畑 千佳
1
Mari YONEDA
1
,
Tomoko YAJIMA
1
,
Maiko KIKUCHI
1
,
Chika OHATA
1
1市立池田病院皮膚科
1Department of Dermatology,Ikeda Municipal Hospital,Ikeda,Japan
キーワード:
collagenous fibroma
,
desmoplastic fibroblastoma
,
線維芽細胞
Keyword:
collagenous fibroma
,
desmoplastic fibroblastoma
,
線維芽細胞
pp.477-480
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102343
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 58歳,女性.3年前から左下腿に境界明瞭な皮下腫瘍が生じ,徐々に増大してきた.初診時,左下腿前面に境界明瞭で大きさ1.5cmの皮下腫瘍を認めた.弾性硬で下床との可動性はなかった.MRIにて,左下腿伸側の皮下に筋膜に接して1.1×0.4cmの境界明瞭な結節を認めた.T1,T2強調像ともに低信号を呈し,T1造影で染まらなかった.病理組織像は,境界明瞭で膠原線維を豊富に認め,血管腔は乏しかった.両染性の細胞質を有する星芒状,あるいは紡錘形の線維芽細胞が低い密度で増殖しており,細胞異型は乏しく,核分裂像は認めなかった.免疫組織学的染色では,腫瘍細胞はビメンチン陽性であり,smooth muscle actin,S100,デスミン,EMA,サイトケラチン,CD34は陰性であった.以上の所見から,collagenous fibromaと診断した.切除後再発はない.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.