Japanese
English
症例
Desmoplastic Fibroblastomaの1例
Desmoplastic Fibroblastoma
張田 修平
1
,
安藤 はるか
2
,
保坂 浩臣
1
,
中村 華子
2
,
岩橋 ゆりこ
2
,
笠 ゆりな
2
,
大歳 晋平
2
,
中田 土起丈
2
Shuhei HARITA
1
,
Haruka ANDO
2
,
Hiroomi HOSAKA
1
,
Hanako NAKAMURA
2
,
Yuriko IWAHASHI
2
,
Yurina KASA
2
,
Shinpei OTOSHI
2
,
Tokio NAKADA
2
1昭和大学横浜市北部病院,皮膚科
2昭和大学藤が丘病院,皮膚科(主任:中田土起丈教授)
キーワード:
desmoplastic fibroblastoma
,
表在超音波検査
,
デスモイド型線維腫症
Keyword:
desmoplastic fibroblastoma
,
表在超音波検査
,
デスモイド型線維腫症
pp.1228-1230
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002098
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69歳,女性。5カ月前に出現し,徐々に増大した左大腿の結節がみられた。境界はやや不明瞭な弾性硬の皮下結節で下床との可動性は良好で,自覚症状は認められなかった。表在超音波検査では5×4×3mm大のやや不整形で内部均一な低エコー結節を認めた。病理組織学的に真皮下層から皮下脂肪組織に線維性被膜を有する境界明瞭な結節性病変を認め,内部では一部粘液性の膠原線維性基質を背景に紡錘形~星芒状の線維芽細胞が疎に分布していた。腫瘍細胞に核分裂像や細胞異型はみられず,vimentin(+),α-smooth muscle actin(+)であった。病理・免疫組織学的所見よりデスモイド型線維腫症を鑑別,desmoplastic fibroblastomaと診断した。両者の鑑別には病理・免疫組織学的所見の検討が重要と考えられた。
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