Japanese
English
症例
頭部に転移を繰り返した腎細胞癌の1例
Repeated Metastasis of Renal Cell Carcinoma of the Sculp
内田 理美
1
,
松本 悠子
1
,
小菅 治彦
1
Rimi UCHIDA
1
,
Yuko MATSUMOTO
1
,
Haruhiko KOSUGE
1
1日野市立病院,皮膚科(主任:小菅治彦部長)
キーワード:
腎細胞癌
,
頭部皮下結節
,
皮膚転移
,
骨膜転移
Keyword:
腎細胞癌
,
頭部皮下結節
,
皮膚転移
,
骨膜転移
pp.259-262
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001222
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65歳,男性。左腎細胞癌に対して左腎摘出とインターフェロン療法後であった。手術約4年後に右側頭部に1.6cm大の皮下結節を認め,当科にて全摘し,病理組織で淡明細胞型腎細胞癌皮膚転移と診断した。その2年後に右頭頂部に皮下結節を自覚し,当科を受診した。2cm大の皮下結節を認め,画像診断で頭蓋骨浸潤が疑われ,当院脳神経外科にて病変部を骨も含め切除した。組織は淡明細胞型腎細胞癌骨膜転移であった。腎細胞癌は根治術後長期間経過して再発転移する特徴がある。皮膚転移や骨膜転移は比較的まれであるが,腎細胞癌の既往のある患者の皮下結節をみた場合は転移を考え,また全切除可能であれば切除にて生存期間の延長が見込まれるため,積極的に手術を検討する必要がある。
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