Japanese
English
症例報告
腎細胞癌の皮膚転移の1例
A case of skin metastasis of renal cell carcinoma
柴﨑 嘉子
1
,
中川 俊文
1
,
高岩 堯
1
Yoshiko SHIBAZAKI
1
,
Toshifumi NAKAGAWA
1
,
Takashi TAKAIWA
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical University
キーワード:
腎細胞癌
,
皮膚転移
Keyword:
腎細胞癌
,
皮膚転移
pp.78-80
発行日 2000年1月1日
Published Date 2000/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903113
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
症例は63歳の男性.1987年に,左腎癌根治術を受けた.8年後,左腋窩に皮膚転移が出現した.続いて,肺,腎,脳に転移し,それぞれを切除した.インターフェロン-αなどを投与されたが,皮膚転移出現14か月後に呼吸不全のため死亡した.腎細胞癌の皮膚転移は比較的稀であるが,腎癌根治術後5年以上の長期間を経てみられることも少なくないので注意が必要である.また,転移出現後の経過も種々であるので,皮膚転移巣も可能な限り治療するのが望ましい.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.