Japanese
English
特集 血管炎・血行障害・紫斑病
感染性心内膜炎を伴った感染性血管炎の1例
Infective Vasculitis Associated with Infective Endocarditis
木村 友梨
1
,
神田 泰洋
1
,
梅林 芳弘
1
Yuri KIMURA
1
,
Yasuhiro KANDA
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
感染性血管炎
,
IgA血管炎
,
ANCA
,
感染性心内膜炎
,
Streptococcus mitis
Keyword:
感染性血管炎
,
IgA血管炎
,
ANCA
,
感染性心内膜炎
,
Streptococcus mitis
pp.1147-1149
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002079
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36歳,男性。Fallot四徴症の手術歴あり。3週間前から左足関節痛,2日前から両下腿に点状の紫斑が出現した。病理組織学的に真皮上層の毛細血管周囲性に核塵を混じる細胞浸潤,赤血球の漏出,血管壁のフィブリノイド壊死を認めた。蛍光抗体直接法では血管壁にIgA,IgM,C3の沈着がみられた。血液検査ではPR3-ANCAが陽性。プレドニゾロンによる治療中,38°C台の発熱をきたし,血液培養でStreptococcus mitisを検出した。心エコーで肺動脈弁に疣贅状の塊を認めたことから,心臓については人工弁置換術後感染性心内膜炎と診断した。皮膚病変は,感染性心内膜炎を背景とした感染性血管炎と考えた。
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