特集 日常診療で出会う成人先天性心疾患(ACHD)のみかた
実地医家に必要なACHDの合併病態の知識
感染性心内膜炎
天野 雅史
1
1国立循環器病研究センター心不全・移植部門心不全部
キーワード:
成人先天性心疾患
,
感染性心内膜炎
,
リスク
,
診断
,
教育
Keyword:
成人先天性心疾患
,
感染性心内膜炎
,
リスク
,
診断
,
教育
pp.831-835
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001426
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Headline
・成人先天性心疾患(ACHD)症例では,感染性心内膜炎(IE)の発症・重症化のリスク分類を念頭において,適切な診断・重症化前の早期治療を行えるように心がける必要がある.
・IEの発症を基礎疾患別にみると,心室中隔欠損症(VSD)における発症頻度が最も高く,未修復で経過をみることも事前情報がないこともあるため注意が必要である.
・IEの早期診断・治療も重要であるが,ACHD症例では外科治療がより複雑で困難さを増すため,歯科メンテナンスや予防措置,重度アトピー性皮膚炎の治療といった日頃からの患者教育も非常に大切である.

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