Japanese
English
特集 細菌・抗酸菌感染症
Helicobacter cinaediによる再発性両下腿蜂窩織炎の1例
Recurrent Cellulitis in Both Legs due to Helicobacter cinaedi
水戸 綾子
1
,
白井 浩平
1
,
斎藤 万寿吉
1
,
山本 真実
1
,
坪井 良治
1
Ayako MITO
1
,
Kohei SHIRAI
1
,
Masuyoshi SAITO
1
,
Mami YAMAMOTO
1
,
Ryoji TSUBOI
1
1東京医科大学病院,皮膚科(主任:坪井良治教授)
キーワード:
Helicobacter cinaedi
,
蜂窩織炎
,
再発
,
血液培養
,
遺伝子学的検査
Keyword:
Helicobacter cinaedi
,
蜂窩織炎
,
再発
,
血液培養
,
遺伝子学的検査
pp.1019-1021
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002038
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49歳,男性。数日前より両下腿に発赤,熱感を自覚し,当院総合診療科でレボフロキサシン500mg/日の内服加療を受けたが改善が乏しいため当科に入院加療した。セファゾリンナトリウム4g/日の点滴により症状が改善したため退院となったが,1カ月後に症状が再燃し再入院となった。血液培養後に前回入院と同様の点滴治療を再開した。検体採取7日目に血液培養からグラム陰性桿菌陽性となり,遺伝子検査によりHelicobacter cinaediと同定した。ミノサイクリン塩酸塩200mg/日の内服に変更し計5週間内服し再燃を認めなかった。多発性,あるいは再燃する蜂窩織炎は原因菌としてHelicobacter cinaediを考慮し,菌同定のための血液培養期間を長期にする必要があると考える。
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