Japanese
English
症例
妊娠中に増悪したLymphomatoid Papulosisの1例
Lymphomatoid Papulosis that Aggravated During Pregnancy
窪田 茶月
1,2
,
猿田 祐輔
1
,
須長 由真
1
,
井藤 遥
1
,
小野 蘭
1
,
末木 博彦
1
Satsuki KUBOTA
1,2
,
Yusuke SARUTA
1
,
Yuma SUNAGA
1
,
Haruka ITO
1
,
Ran ONO
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学講座(主任:末木博彦教授)
2新百合ヶ丘総合病院,皮膚科
キーワード:
リンパ腫様丘疹症
,
妊娠
,
増悪
,
制御性T細胞
,
出産
Keyword:
リンパ腫様丘疹症
,
妊娠
,
増悪
,
制御性T細胞
,
出産
pp.643-647
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001943
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
29歳,女性。2016年12月頃,右下腿に丘疹が出現し,近医で外用加療し消退した。2017年5月に妊娠し,2017年8月(妊娠19週頃)より両下肢に丘疹が多発し,近医にて皮膚生検が施行された。妊娠24週頃,当科を紹介受診した。両下肢に小豆大の紅色~暗紫色調の強く浸潤を触れる丘疹が多発し,組織では真皮から皮下脂肪織に異型リンパ球様細胞の浸潤を認めた。CD30+,CD3+,CD4+,CD8−,L26−,ALK−。Lymphomatoid papulosis(LyP)と診断した。出産後は一旦消退したが,約3カ月後に皮疹が軽度再燃した。妊娠中にLyPが増悪する機序について,妊娠早期から中期のトレランス維持のための制御性T細胞数増加により,LyPの皮疹が増悪する可能性があると推察した。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.