Japanese
English
症例
肺に空洞性病変を伴った壊疽性膿皮症の1例
Pyoderma Gangrenosum with Multiple Cavities in the Lung
多賀 史晃
1
,
坂田 祐一
1
,
牛上 敢
1
,
竹田 公信
1
,
望月 隆
1
Fumiaki TAGA
1
,
Yuichi SAKATA
1
,
Tsuyoshi USHIGAMI
1
,
Kiminobu TAKEDA
1
,
Takashi MOCHIZUKI
1
1金沢医科大学,皮膚科学講座(主任:望月 隆教授)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
肺空洞性病変
,
関節リウマチ
,
ジアミノジフェニルスルホン
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
肺空洞性病変
,
関節リウマチ
,
ジアミノジフェニルスルホン
pp.464-468
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001893
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67歳,女性。関節リウマチでプレドニゾロン15mgを内服中であった。5カ月前より左足背,右第1趾球に疼痛を伴う潰瘍が出現した。初診時,両下肢に膿瘍を伴う潰瘍が多発していた。肺には多発性の空洞性病変を認めた。足背の皮膚生検では稠密な好中球の浸潤を認め,壊疽性膿皮症と診断した。プレドニゾロンを10mgまで減量し,ジアミノジフェニルスルホン(100mg/日)内服を追加したところ,皮膚病変は改善し,肺の空洞性病変も縮小した。肺病変は経過より壊疽性膿皮症に伴うものと考えた。関節リウマチに合併した壊疽性膿皮症では肺病変を伴い得ることを知っておくことは,早期からの治療に踏み切ることを可能にすると考えられた。
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