Japanese
English
症例
下腿・足潰瘍を呈したLeriche症候群
Leg Ulcers Associated with Leriche Syndrome
福田 光希子
1
,
山本 剛伸
1
,
藤本 亘
1
,
西村 広健
2
Mikiko FUKUDA
1
,
Takenobu YAMAMOTO
1
,
Wataru FUJIMOTO
1
,
Hirotake NISHIMURA
2
1川崎医科大学,皮膚科学教室(主任:藤本 亘前教授)
2同,病理学
キーワード:
Leriche症候群
,
虚血肢
,
下腿潰瘍
,
心筋梗塞
Keyword:
Leriche症候群
,
虚血肢
,
下腿潰瘍
,
心筋梗塞
pp.459-463
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001892
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80歳代,男性。緩徐に進行する下腿・足潰瘍で受診した。潰瘍部の生検で血管壁に好中球・好酸球・リンパ球の浸潤を認めた。CTで腹部大動脈の腎動脈分岐部から両側外腸骨動脈に血栓があり,間歇性跛行も認め,Leriche症候群と診断した。その後,発熱や呼吸状態の悪化に伴い下腿潰瘍は急速に増悪し,診断後41日目に永眠した。Leriche症候群は慢性閉塞性動脈硬化症の一型である。閉塞性動脈硬化症で潰瘍を呈する場合やLeriche症候群の場合血行再建術を行うが,治療できない例も多い。下肢の血流障害を疑う場合,足関節上腕血圧比(ABI),画像診断等を積極的に行い,早期診断することが重要である。
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