Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
インフリキシマブが奏効したB型肝炎ウイルス陽性患者の膿疱性乾癬の1例
Generalized Pustular Psoriasis in a Hepatitis B Virus-Positive Patient Successfully Treated with Infliximab
丸尾 亜紀
1
,
菅野 莉英
1
,
鎌田 麻子
1
,
吉田 行範
2
Aki MARUO
1
,
Rie SUGANO
1
,
Asako KAMADA
1
,
Yukinori YOSHIDA
2
1砂川市立病院,皮膚科(主任:鎌田麻子)
2同,内科
キーワード:
膿疱性乾癬
,
生物学的製剤
,
TNF阻害薬
,
B型肝炎
Keyword:
膿疱性乾癬
,
生物学的製剤
,
TNF阻害薬
,
B型肝炎
pp.34-38
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001753
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72歳,女性。突然の高熱と全身の潮紅を伴う紅斑性局面,膿疱が多数出現し当科を受診した。膿疱性乾癬(汎発型)と診断し,入院のうえ加療した。B型肝炎ウイルスDNA陽性のため,当初免疫抑制薬や生物学的製剤は使用せずエトレチナートを用いて治療したが,臨床症状の改善がみられず全身状態は増悪した。Capillary leak症候群への進展が懸念されたため,抗ウイルス薬併用下でインフリキシマブを使用し,症状は著明に改善した。B型肝炎ウイルス陽性であるが,抗ウイルス薬を併用しながらインフリキシマブを使用して寛解を得られた症例であり,感染症患者であっても,柔軟なガイドラインの適応により治療の恩恵に浴する患者が増えると考えた。
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